窓に影2

「はぁ?」

 つい聡美と同じリアクションをしてしまう。

 だって、マジ意味わかんない。

 というより、拍子抜け?

 子猫って……しかも超かわいいし。

「どうしろっていうのよ」

 頭の中はパニック。

 今すぐどこそこに来いとか、そういう内容だと思っていたのに。

 子猫見つけたって、何よそれ。

「返信してあげれば? かわいいねって」

「そんな気分になれない」

 そのまま携帯を閉じると、またブルブルし始めた。

〈手のひらサイズ〉

 さっきの子猫が彼の手の平に収まる画像が添付されている。

 何がしたいのか、サッパリわからない。

「超かわいいじゃーん」

 聡美は子猫にメロメロ。

 とりあえず彼女の言うとおり、

〈かわいいね〉

 と返信をした。

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