窓に影2
2・水辺の星
コンビニのゴミ箱前。
私は夏だというのに肉まんを頬張った。
「お前、暑くねえの?」
「好きなのよ、肉まん。お腹減ってたし」
昨日の夜から何も食べていない私。
せめて何か腹に入れようとコンビニに立ち寄った。
クソ暑い中肉まんを食べる私を見て、彼は眉を寄せながら手で自分を扇いでいる。
熱いけど、美味しくてサッと食べられてお腹に溜まる。
ベストチョイスだと思ったんだけどな。
口に押し込んで包み紙をゴミ箱に突っ込み、満足な顔を歩に見せる。
クスッと笑った彼は、ここで購入したスポーツドリンクを一口飲んでキャップを閉めた。
噛み砕いた肉まんを飲み込み、野菜ジュースを一気に吸い上げる。
「ぷはっ、ごちそうさまー」
ジュースのパックもゴミ箱に入れて、遅めのブランチが終了した。
そして再出発。