窓に影2
布団をかぶって、大声で泣く。
谷村君が画像を送ったことなんて、もうどうでもいい。
自分にとって問題なのは歩に振られてしまったこと。
真実を話す機会を失ったことも、言い訳すら聞いてもらえなかったことも、もう結果は出てしまったのだから、どうでもいい。
歩と私は終わった。
ただ、それだけの話。
どんなに理不尽な原因があろうと、私の守りたかったものは壊れてしまった。
それだけの、話。
私と歩の青春の1ページとやらに、また一つエピソードが加わった。
それだけの――……。