窓に影2
3・募る不安
週の始まり月曜日。
一週間を大きく左右するこの日を、私は中学からの友人、相原聡美によるこんな声からスタートした。
「はあぁぁぁ?」
歩と付き合うことになった旨を伝えた直後のことだった。
意外な反応に、ついつい私も不満を漏らす。
「何でそんなリアクションするのよ」
少し前に彼氏の二股が発覚して破局したばかりの聡美は、私の不満を跳ね返すように愚痴を漏らし始めた。
「あんたね、二兎を追うものは一兎をも得ず、じゃなかったの? ちゃっかり西山ゲットしちゃってさぁ。あたしだって新しい恋がしたいってのよ。ていうか、あたし被害者でしょ? 何であたしには――……」
登校してから予鈴がなるまで、私は延々とその愚痴に付き合うことになる……。