窓に影2
三年になってクラスの別れた聡美とは、女子トイレ前の廊下で話すのが常となった。
歩とはレベルが違えども、一応彼女も受験生。
我らが北高校の中では、秀才の部類に入るのだ。
学年が上がってからは何かと忙しそうにしている。
北高校でもどちらかといえばアホっ子の私は、今まで通りゆったりとしたスクールライフを送っている。
歩は朝7時前に家を出て学校に通っているらしい。
帰宅は夜の七時過ぎ。
三年生のこの時期になると、朝の補習、放課後の補習×2時間というのがあるらしく、それを合わせて授業は一日9時間。
更に大量の宿題をこなすため、夜も遅くまで勉学に勤しむ。
南高校とは鬼のような学校だ。
そんな学校に通ってて楽しいのかよ。
なんて思っていたが、先日南高校にお邪魔した際はみんな楽しそうに笑っていた。
タフだなと思った。