りんごな二人
「若菜ぁー、おはよー!」
私に声をかけてくれたのは、親友の奈央(なお)。
「奈央、おはよう。」
「クラス替えどうなるだろうね。ドキドキー。」
そうだった!
クラス替えあるんだった。
玄関に堂々と貼られている大きい白い紙が視界にはいってきた。
「私…………、奈央と違ったら
死んじゃう………。」
ただでさえ人見知りなのに。
「若菜ぁ~…大丈夫。絶対一緒だよ!」
まだ、どうなるかわかっていないのに抱き合う二人。