りんごな二人
先生が
「静かにしろー!みんな、今、
話してた転入生だ。」
って言うから一応、
「どうも。佐野です。」
と言って、頭を下げた。
ってか今話されてたんだ。
タイミングよかったな。
「席は、出席番号順だから
工藤の隣だ。」
工藤って言われても、まだわかんない。
「あの、工藤ってゆうのは…?」
「あぁ…分かんないか!すまんすまん。工藤立って教えてやってくれー!」
「は、はい!く、工藤ですっ。」
勢いよく立ち上がったちっちゃい女。
顔真っ赤にしてりんごみたいだ。
勝手に俺の中でのあだ名『りんご』に決定していた。
「ありがとう。よろしくな。」
そういって俺はりんごの隣の席の椅子に座った。