りんごな二人



「っ……」


唇が離れる。


すごい長い時間に感じた。


体が熱い。


佐野君の顔が近い。


目がトロンとする。



いつのまにか佐野くんのシャツを掴んでた。




キャーキャーと叫ぶみんなの視線が、熱い。




「ちょっと……来て!」



そういって佐野君に手を引っ張られて、部屋を出た。






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