りんごな二人



手首を掴まれて走る。


はぁはぁはぁ。



もう走れないよ…。


「っねぇ、もう走れな…」


その時、佐野君がこっちを向いた。


さっきのキスを思い出して恥ずかしくなりうつむく。


「…ごめんな、走らせて。あと、キスしてごめん。」



なんで謝るの……?


うつむいていた顔をあげて佐野君を見ると、



「か、顔が

真っ赤っ…!!」






「…あぁ、もう恥ず。」






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