先生にキス4.5chain-story

ここが…
柊平のお父さんのお墓……

私は少しの間、黙ってお墓を見つめていた。


綺麗に飾られた花は風でふわふわと揺れている。


あ……
ここに置いてあるのって…楽譜だ……。


少し色褪せた楽譜が透明なガラスケースに入れられているのが目に入ってきた。


しゃがみながら楽譜を見ていると、柊平も私の隣にゆっくりとしゃがみこんだ。


「それ…父さんが作りだした曲たちなんだ…。ピアノを弾くのも、メロディーを生み出すのも、好きだったからさ…。」


こんなにたくさんのメロディーを生み出してたんだ…

すごいなぁ…
柊平のお父さん…。



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