先生にキス4.5chain-story

「でさ……結婚もしたい…って思ってるんだけど……幸歩は…どう?仕事もあるし、まだ先にしておくか?」


私は薬指の指輪を見つめた。


卒業式の日…


プロポーズしてくれた柊平の表情や声が蘇る。


あの時は…まだ心が就職のことでいっぱいで…


少し落ち着いてから…って思っていた…。


でも、社会人デビューしてもうすぐ半年…。


毎日、色んなことを覚えながら、だんだん仕事にも慣れてきて、心も…あの頃より落ち着いてきたし……



私も……



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