先生にキス4.5chain-story

「もういいです…。今朝はありがとうございました。仕事…始まりますし、宜しくお願いします。」


素っ気ない声で挨拶をすると、宇堂さんはフッと笑った。


「アンタのこと…、見るのは今日が初めてじゃねぇから。面接の日…、俺はアンタを見たからさ。」


え…?
面接の日…??


でも、面接は社長さんと課長さんに会っただけだから、宇堂さんとは会ってないよね…?



「まあいいや、もう仕事始まるし、また後でゆっくり教えてやるよ。」


宇堂さんはスタスタと自分のデスクの方へと歩いていく。


…別に教えてくれなくてもいいけどさ…。



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