先生にキス4.5chain-story
俯いていたなら…
宇堂さんはともかくも、私は宇堂さんを見たとは限らないじゃん…。
いや…
きっと、見てない。
仮に視界に入っていたとしても、緊張しすぎて、周りが見えてなかったんだと思う。
「すいません…。覚えてなくて。」
「いいよ。そんだけ緊張してたんだな。まあ俺は、あの時、アンタを見てたから朝も道を教えることが出来たわけだし。」
微笑む宇堂さんに、朝のお礼をもう一度言って、帰ろうとすると、宇堂さんが呼び止めた。