Boys Kissシリーズ・『演技のキス・2』
演技のキス・2
―文化祭当日。
控え室で、俺は彼と二人きりだった。
すでに着替えを済ませ、後は本番を待つばかり。
だけど…。
「カツラって重い…」
腰まで伸びている長い髪のカツラをかぶせられ、俺はうなっていた。
「とってもキレイだよ。本当に奪っていきたいぐらい」
女物の着物を着ている俺とは反対に、彼は男物の着物を着ていた。
彼も長い髪のカツラをかぶっているけど、平気そうだ。
「あぁ…。本当にキレイだ」
彼は俺をじっと見つめる。
その熱っぽい視線がちょっと恥ずかしくて、俺は顔を背けた。
「あんまこっち見るな。どうせ舞台でイヤってほど見るだろ?」
「それも今日まで。明日になったら、着てくれないよね?」
「俺にはコスプレ趣味はないからな」
控え室で、俺は彼と二人きりだった。
すでに着替えを済ませ、後は本番を待つばかり。
だけど…。
「カツラって重い…」
腰まで伸びている長い髪のカツラをかぶせられ、俺はうなっていた。
「とってもキレイだよ。本当に奪っていきたいぐらい」
女物の着物を着ている俺とは反対に、彼は男物の着物を着ていた。
彼も長い髪のカツラをかぶっているけど、平気そうだ。
「あぁ…。本当にキレイだ」
彼は俺をじっと見つめる。
その熱っぽい視線がちょっと恥ずかしくて、俺は顔を背けた。
「あんまこっち見るな。どうせ舞台でイヤってほど見るだろ?」
「それも今日まで。明日になったら、着てくれないよね?」
「俺にはコスプレ趣味はないからな」