らぶどっきゅん! ~ブスと呼ばれて16年.何故、私は綺麗になったか~



桃子も、朔もビックリしただろうな。
私は心が炎のように燃えて、灰になっていた所、先生たちがやってきた。


『おい!!川原ぁ~!!』


『担任だ…』


『ひかる!!あんた大丈夫?!』


朔は私の肩を掴む。正気か、といような顔をしていた。


『先生、時田お願いします』

『あ、はい』


保健室の先生が法也に駆け寄る。私は時田法也が苦しむ顔をよく覚えていた。


 ざ ま あ み ろ




 その後、私は一週間の謹慎処分になった。
桃子と朔には会えない。別にいいけど。


一方、生徒指導室に隔離されている中各学年ではもう噂になっていた。


私のクラス、1年3組では。


『桃子ちゃん、あの川村さん時田法也に告白してフられた腹癒せに硬式のボール投げ付けたってホント?!!』


クラスの学級員が桃子の下に聞いてきた。この学級員は、坂下チイコ。キャピキャピうるさくて、私も大嫌いな女子。桃子も朔も嫌ってる。お人よしだから。


『うん』


チイコは前のめりになって聞いてくる。桃子は迷惑そうにしていた。
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