らぶどっきゅん! ~ブスと呼ばれて16年.何故、私は綺麗になったか~
『何いってんのあんた』
目の前にいる桃子が、怖気づいた私に言ってる。
お昼休みのことだ。
『桃子も朔も、可愛いし綺麗だし色白だしいいよ』
私達がいるのはとあるお庭。何故ここにいるかって?法也君に告白する事になってしまったから。
急にだよ。
桃子と朔に急かされて。腰を低くしてる私に桃子と朔はガミガミしている。
『そんなんじゃ可愛くないよーっ』
『なに言ってんのよ!あ、来た来た!法也くん!眼鏡かけてるし』
私は朔と桃子に背中を押され飛び出す。
『あっ、時田くん』
『うん?』
時田法也は庭にある噴水のところにある青いベンチに座っていた。後ろからやってきた私を見て、法也くんは妙な顔をする。
ほら…
なんか嫌な予感がする…。
『話ってなに?』
冷たい声。
ええ~…もう拒否反応?!
『あっ、すぐ終わるんだけど…』
私は緊張しながら言っていて、何が何だか分からない。頭から噴火しそうだ。桃子と朔が息を殺しながら聞いているのが分かる。
恥ずかしい。