夢日和

鍵 -KAGI-

 

いつの間にか

一人になってた

僕の周りには

誰も何もいない

僕の気持ちが

わかるのは

僕自身だけになった

でも

もう辛い

毎日繰り返される

何もない平凡な日々

その人生に参加する

何の意味もない僕

喜ぶことに

怒ることに

哀しむことに

楽しむことに

笑うことに

泣くことに

愛することに

もう疲れたから

心に鍵をかけることにする

もう誰にもわからない

僕の心

僕自身さえも

殻の内側に―…


.
< 12 / 13 >

この作品をシェア

pagetop