子供+大人=恋?の方程式
「もしかして、あの子のことが好きだからあたしとの関係を終わりにしようとしたの?」
「違う」
意味深な言い方をしてくる静香を俺は一瞥する。
「じゃあ、どうして?
何度電話をしても出てくれないし、
あたし―――…」
「お前こそ、どうして今日ここに来たんだ?
後ろの女子の数を見ると四人。
茅乃は飛び入り参加だから人数があぶれるのは仕方ないけど、
お前ももしかして飛び入りの部類か?」
それは図星だったらしく、静香は黙り込む。
飛び入りで参加するということは、誠から誘ったというわけでもないだろ。
そこまでして―――…。
俺は自然と溜息が漏れた。
「何を言われようとも俺の考えは変わらない。
元々の約束を守ったのはお前だろ?」
「―――約束?」
ハァ…。
自分が言ったことさえも忘れたって言うのかよ。