子供+大人=恋?の方程式











     *











「ハァ~…。

なんか、いろいろとあったけど、楽しかった~…」





 俺と二人っきりで回るとわかった瞬間、この世の終わりのような顔をしていた茅乃だが、気持ちを切り替えたのか、途中からは楽しそうにしてた。


 そして何より、こいつが一番喜んだのは大量のお土産品。


 一応、俺のお詫びのお出かけだったからな。


 全部買ってやったけど、買うだけでこんなに機嫌が直るなんて、単純すぎるだろ。


 いや、こういうところがまだまだこいつは子供だってことか?


「圭くんも食べる?」


「はぁ!?」





 茅乃はさっき買ってやった土産の中から一袋取り出し、お菓子を俺に渡してくる。



「お前………。

さっきパークを出たばっかだろ。

家に帰るまで食べるのは待てよ。

これから食事に行くんだぞ?」


「ほぇ? 食事? 

このまま家に帰るんじゃないの?」





 バカか、こいつは。


 俺がこのままあっさりと帰してやるはずがないだろうが。





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