子供+大人=恋?の方程式


「言っただろ? 

遊ぶだけ遊んで帰るぞって」


「そりゃ、言ってたけど………。

圭くん、遊んで帰るぞって言ってたじゃない。

遊び終わったんだから、このまま帰るんじゃないの?」


「そういう意味の帰るじゃねぇよ。

この次の場所に行くためにさっさと帰るって意味だ」


「はぁ!?」





 茅乃は嫌そうな顔をしながら、ふと近くにある時計に目を向ける。


 こいつ、わかりやすい性格してるな。


 こんな時間からどこに行くつもりなんだって思ってるのが顔に出てるぞ。


「そうだな。

食事の後は、夜景見学……ってコースはどうだ?」


「夜景!?」





 引きつりながら叫ぶ茅乃。


 普通の女ならそこは喜ぶところだぞ?


 なんで、こいつはこんなに嫌そうな態度を取るんだ?


「お食事はお付き合いします。

だけど、夜景は丁重にお断りさせていただきます!」


「お前に拒否権はなし。

ほら、行くぞ」





 立ち止まる茅乃の手を掴み強引に連れて行く。





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