子供+大人=恋?の方程式


「ママ……」


「ん?」


「あたし、疲れた………」


「え? 

それは、大変ね。

明日も学校だし…」


「うん、そうなの。

だから、ママとじっくり話している時間もなさそう」


「え?」





 驚いた顔をするママの背中を押し、私はママを部屋の外へと追いやる。


「ということで。

あっ、すぐにお風呂に入るから」





 そう言うと、私は自分の部屋のドアを閉めた。


 今まで鍵がついていなかった部屋。


 だけど、パパに頼んで高校入学と同時につけてもらった鍵をあたしは思いっきりかけた。





 全く、ママにも困ったもんだ。


 あのまま、鍵をかけなければ、またも入ってきそうな勢いだったもんね。


「ハァ…。

それにしても、本当に疲れた………」





 何が謝罪のためのおでかけよ。


 全くもって、謝罪どころが嫌がらせとしか思えなかったわよ。


 本当に、迷惑な人だ。


「とにかく、早くお風呂に入って、さっさと寝よ」





 体力回復には寝るが一番!











< 151 / 509 >

この作品をシェア

pagetop