子供+大人=恋?の方程式
「あたし、圭くんをやっつけるわ」
「・・・・・・。
あの、どこからどうなって、そういう思考になったわけ?」
不思議そうに聞いてくる拓斗だけど、こいつに説明なんてする必要はない。
これは、あたしの問題だもの。
それに、圭くんと仲がいいみたいな拓斗は、圭くんよりかもしれないものね。
「なんか、面白そう~!
あたしも協力する!」
びしっと手を伸ばす真澄。
「いや。
真澄が協力してくれたら、余計に厄介ごとが増えるというか………」
「なに、それ、茅乃!
すっごく失礼!
あたしは新聞部だよ。
やっつけるなり、計画を練ったり、そういうことはお手の物なんだから。
尾行なんて…」
「いや。尾行はしないから」
どんどんと話が大きくなりそうな真澄を止める。
だけど、真澄はプゥと頬を膨らませた。
「じゃあ、どうやって茅乃はその圭くんとやらをやっつける気でいるの?」