子供+大人=恋?の方程式
別に自分は好奇心が旺盛なほうだとは思わない。
だけど、やっぱり聞いちゃったからには少しは気になる。
あたしは校門を出る時に、少しだけ見てみようかななんて思ってた。
だけど、予想以上にその人は綺麗な人らしく、校門を出ると、男子生徒が群がっていて、あたしは見ることなんてできそうもなかった。
それも女子ならまだ飛んだりしたら見えるかななんて思うけど、男子なんだもん。
図体がでかい分、すっぽりと隠れきっている。
ちょっとだけがっかりしながらも、仕方ないかとあたしは諦めることにした。
「ちょっと、茅乃~!
置いて帰らないでよ~!」
後ろから駆けてくる真澄に、あたしは足を止めて振り返る。
「あれ? あんた部活は?」
「今日は休み!」
てっきり部活だと思ってたから、先に帰ろうと思ってたんだけど―――…
「珍しいわね」
「そうでしょ?
っていうか、先生からお灸を据えられちゃったのよ。
だから、三日間の活動休止」
「え? なんで?」