子供+大人=恋?の方程式
遮られた俺の言葉。
その後に続いたコウの言葉に、俺の頭の中が一瞬真っ白になる。
今、こいつはなんて………?
茅乃のことを好きって言わなかったか?
「ま、マジでか………?」
驚きすぎて声が出せない俺。
そんな俺の代わりに雅紀がコウに聞く。
そして、その答えを俺はじっと待った。
「うん、マジで」
ちょっと、待て。
そりゃ、この前のテーマパークの時のコウの行動の不自然さや、この前、茅乃が大学に来た時に携帯のアドレスを交換したいと言い出したりと、考えればそうかもと思えることはあった。
だけど、俺の頭の中では、「まさかな」という思いもあって、打ち消していた。
「な、なんで、どこでどうなって茅乃のことを好きになったんだよ。
お前が茅乃と会ったのなんて二回しかないじゃないか」
そのたったの二回で惚れるのか?
まさか、一目ぼれだなんて言わないよな?
「あ、圭史には言ってなかったけど、僕この前偶然茅乃ちゃんと会ったんだ。
だから、会ったのは三回」
三回って―――…。
それでも、少なすぎるだろう。
それよりもこいつら会ってたんだ………。
なんとなく、自分の知らない間に二人が会ったことに少しショックだった。