子供+大人=恋?の方程式
「酷いよ、圭くん!
いっつもあたしのこといじめてくれちゃってさ。
同じ年なのに、コウさんとは大違い!」
何気なく出てきたコウの名前。
その名前に俺はピクリと反応した。
たった数回しか会っていないはずのコウと茅乃。
それなのに、どうしてそこでコウの名前が出て来るんだよ。
「―――なんで、そこでコウの名前が出てくる」
「―――え…?」
無意識のうちに威圧するような声を出していた俺。
茅乃がビクリとする顔を見て、俺は自分が今どんな顔をしているのか気づいた。
「わ、悪い。
ただ、どうしてほとんど会ったこともないコウの名前が出てくるのか気になっただけだから」
「う、うん」
一応、取りつくろったが、大丈夫だったか?
心配していたが、茅乃は気にしていないのかあっさりと普段の茅乃に戻っていた。
「実はね、メル友なの」
「メル友!?」