子供+大人=恋?の方程式


「―――何、するの…?」





 意味不明な言葉に、警戒心も浮かんでくる。


 あたしは探るように圭くんを見ていると、圭くんはあたしの頭の上に軽く手を乗っけた。


「明日、十時に迎えに来るからな。

寝過ごしたりするなよ」


「え? ちょっと…!」





 それだけ言うと、まるで言い逃げのように圭くんは爽やかに走り去ってしまった。


 でも、本当に言い逃げっぽいんだけど………。


 走り去っていくって、追いかけることもできないじゃん。





 ハァ…。


 結局断ることもできずに、あたしは圭くんの強引さに負け、明日付き合うこととなってしまった。











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