子供+大人=恋?の方程式





 狭い玄関の中に、二人はとても狭くて、あたしの体は圭くんに触れてしまう。


 そのことに意識しているのはあたしだけで、圭くんはすぐに横から靴を脱いで部屋の中へと入って行った。


 そんな圭くんの姿を見ていると、意識をしている自分がなんだか、馬鹿らしく見えてくる。


 圭くんも何もしないって言ったもん。


 いつまでも、気にしてたり意識してたりしたら、自意識過剰だと思われかねない。


 そして、またそのことでからかわれるんだ。


 それは嫌。


 もう、割り切っちゃおう。


 ここまで来ちゃったんだもん。


 よしっ!


「お邪魔します!」





 大きな声で挨拶をすると、あたしは履いていた靴を脱いで、部屋の中へと入って行った。


「ああ、その辺に適当に座ってて」





 部屋に入ると、圭くんはキッチンに居たらしく、あたしにそれだけ言うと、ガチャガチャとし始めた。


 どうやら、お茶を淹れてくれるらしい。


 だけど、適当にと言われても―――…





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