子供+大人=恋?の方程式
「何やってんだよ。
お前もさっさとテスト勉強しろ。
俺もレポート作成するから」
「レポート?
レポートって何の?」
「何って、大学に提出するレポートだよ。
決まってるだろ?」
「えぇ!?
圭くん、あたしのテスト勉強に付き合ってくれるんじゃないの!?」
そのために、わざわざこんなところに連れてきたんじゃないの?
こんな風に別々にするなら、図書館でもよかったし、そもそも一緒に居る必要なんてないんじゃ………。
そんなあたしの思いが顔に出ていたのか、圭くんはハァとわざとらしく溜息を吐いた。
なにさ、なにさ。
その『仕方ないな…』って感じの顔は―――…
「なあ、茅乃。
俺、言ったよな」
「ん? 何を?」
「俺、容赦しないって。
お前のこと、本気で落とすつもりだから」
真剣な顔で言われると、思わず固まってしまったあたし。
これは、どう反応していいのか………。
「だから、少しでもお前と居たいの。
ほら、わかったらさっさと勉強しろ!
お前、今回のテストで十位以内じゃなかったら、お仕置き決定だからな」
「えぇ!?」
どうして?
今、すごく愛の告白みたいだったのに、途中から脅しに変わってたよ?
それで、なんでお仕置き?
第一、十位以内って、無理、絶対に無理!