子供+大人=恋?の方程式
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お互いに黙々とあたしは試験勉強、圭くんはレポート作成をする。
ノートパソコンのキーボードを打つ音が小気味よく聞こえてきて、いつもならうるさく気が散るその音も、なんとなく心地よい。
そんな時間をお互いに何も話すこともなく勉強して二時間ほど経った時、「あ…」と圭くんの声が聞こえてきた。
「もう、こんな時間か…。
腹が減るわけだよな」
圭くんに言われて、あたしも時計を見る。
確かに、すでにお昼は過ぎていて、今までは気にしていなかったものの、言われるとお腹が空いてきた気がした。
圭くんは腕を伸ばした後、ゆっくりと立ち上がる。
「適当に何か作るけど、何でもいいか?
嫌いなものとかある?」
「ううん。
って、いうか、圭くんが作ってくれるの?」
「ああ。何か不満か?」
「ううん。
そういうんじゃなくて………」
まさか、圭くんが料理をするなんて感覚が………。