子供+大人=恋?の方程式


「お前、何やってんの?」


「あ、あの、圭くん。

あたし、やっぱり帰る。

家で勉強することにする」


「なんで? 

昼飯まで作ったのに?」


「う、うん……。

そ、その、ちょっと用事があるのも思い出したし………」


「ふ~ん、用事ねぇ~…」


「う、うん…」





 用事なんて、本当は嘘。


 だから、圭くんの目が見れなくて、あたしは彼から視線を逸らしたまま。


「・・・・・・・」





 何も言ってこない、沈黙がなんとなく気づかれているようで気まずい。


「そ、そういうことだから!」





 あたしはこの部屋から今すぐにでも出て行かなくてはという気持ちで玄関へと向かおうとした。


 だけど、圭くんの横を通った時―――… 


 あたしは、圭くんに腕を掴まれた。


「用事って、何?」


「え? 何って―――…」





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