子供+大人=恋?の方程式

これって、恋?(そんなまさか!)












 ずらっと並ぶ数式と問題を書き込み終えたあたしは、問題の見落としや書き間違いがないかとチェックしていく。





 よしよし、いい感じ。


 ここは、この前圭くんに『絶対にテストに出る!』と言われて、何度も解いた問題だ。


 焦って計算ミスってこともなさそうだし、ふむふむと確認しながら頷いていると、あたしの脳裏にこの前の土曜日のことが駆け巡った。


 急に恥ずかしさが込み上げてきて、あたしは机に突っ伏す。





 はぁ~…、あたし何をやってるんだろう…。


 あれは、流れ?


 雰囲気?


 雰囲気に流されてあんなことになっちゃったの?


 自分でも、なぜあそこで圭くんとキスしてしまったのかわからないよ。


 ただ、あの時のあたしは自分でもきちんと圭くんのキスを受け入れていた。


 圭くんが迫ってきたからとか、強引だったから避けられなかったというわけじゃない。





 あの後、別に何もなく圭くんもキスのことなんてなかったとばかりの態度だったから、あたしもそのようにしたけど―――…





 あれは、夢でも幻でもないんだよね?


 あたしは、圭くんと―――…





 あたしは無意識のうちに、指で唇をなぞっていく―――…











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