子供+大人=恋?の方程式
ときめいちゃっていたあたしはホケッとした顔で圭くんを見てしまう。
すると、ツンとおでこを突かれた。
「んなわけないだろ」
「は、はぁ~!?」
ちょっと、まさかからかっただけ?
あたし、今少し、本当に少しだけだけどときめいちゃったんだよ?
くっそ~!
あたしのときめいちゃった時間を返せ!
やっぱり、あたしは圭くんなんて大嫌いだ!
「今日、お前の苦手な数学だったんだろ?
だから、できばえはどうだったか聞きに来たんだよ」
「そんなの携帯のメールでいいじゃない。
わざわざ来なくても…」
そう言っていると、途端に冷たい視線を感じて、あたしはピタリと口を閉じた。
「へぇ~…。
お前、そんなこと言うんだ。
わざわざ会いに来てやったっていうのに―――…」
「な、何よ!
また、からかってるんでしょ。
もう誤魔化されないんだからね」
「フッ…。
まあ、いいや。
元気そうだし、その様子だとテストはできたってことだな?」