子供+大人=恋?の方程式
「ん?
それって、今聞く?
茅乃ちゃんと付き合うことになった、圭史がさ」
「あ、わりぃ…」
反射的に謝ってから、これって、謝るのも悪いんじゃないか?
なんて冷静な考えが頭を過ぎる。
「ま、いいけど。
あ、それと教えておいてあげるけど、僕、圭史には宣言したけど、茅乃ちゃんにはまだ一度も気持ちを言ったことがないんだ。
いや、冗談っぽく言ったことはあるけど、きょとんとされてただけだったし―――…」
「―――それは、初耳だ」
俺はてっきり、俺に宣言してくるぐらいだから、茅乃には気持ちを伝えているのだと。
それなのに、茅乃はコウとメールをしたりしていたのだと思ってた。
だから、俺の中でも焦りが生じて―――…。
茅乃がコウの気持ちを受け入れようとしていると思ったから―――…
「うん。
でも―――…、好きだったな~…。
圭史が茅乃ちゃんのどこを好きなのかがわかって、より一層、好きになった」
「コウ―――…」