子供＋大人＝恋？の方程式

「やっぱりね。

なんとなく、そうじゃないかと思ってたんだ」





　おおっ！？


　またまた話がいい方向へといきそうな雰囲気。


「じゃあ、圭くん！」





　望みをかけて、あたしはキラキラした目で圭くんを見る。





「だけど、ダメ」


「………はい？」





　この話の雰囲気では、「わかった」という方向へと進むと思っていた。


　なのに、突然予想とは逆のことを言われ、あたしは少しの間、固まってしまう。


「あの……、圭くん。

一体、何がダメなの？」





　わかりきったことなのに、聞き間違いなんじゃないかとあたしは聞き返す。


　圭くんはジッとあたしを見たかと思うと、ニヤリと笑う。


　それは、今まであたしに向けていた人のいい笑みではなく、まさしく悪魔のような。


　なぜか、ゾクリとあたしの背中に何かが触れた感触がした。