子供+大人=恋?の方程式





 視線をかわすように、すす…と目を横へと逸らすと、いきなり後ろから頭を軽く叩かれた。


 こんなことをあたしにしてくるような奴は、ただ一人。


「ちょっと、拓斗!?」





 叩かれた頭を押さえながら、拓斗へと振り返ると、拓斗は冷静な目であたしのことを見下ろしていた。


「おい、茅乃。

お前、今日から俺と一緒に毎日帰るから」





 ・・・・・・・・。


 今、なんとおっしゃいました?


「「はい~!?」」





 言ってから、「ん?」と思い、真澄へと視線を向けた。


「なんで、真澄が驚くの?」


「え? 

だって、それってなんか、二人付き合ってるみたいじゃない! 

え? 

もしかして、茅乃の行動が変だったのって、拓斗くんと付き合ったから!?」





 目をキラキラさせながら、とてつもない勘違いをする真澄。


「あのね~…。そんなわけあるか!」


「えぇ~? 違うの~? 

じゃあ、やっぱり茅乃が変だったのって、何が原因?」





 何って、それは―――…





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