子供+大人=恋?の方程式


「ボディーガードって何?」


「言葉の通りだろ。

俺がお前を守るために―――…」


「誰もボディーガードの意味を聞いてない! 

あたしが聞きたいのは、どうしてあたしが拓斗にボディーガードしてもらわなくちゃいけないのかって、いうこと!」


「え? 

圭史は、茅乃ならわかるからって言ってたけど?」


「はぁ!?」





 あたしならわかるって―――…、全然わからんわっ!


「それって~…」





 今まで黙り込んでいた真澄。


 その存在を、拓斗のボディーガードうんたらで、すっかり忘れてた。


 そんな真澄が、いきなり思い出したかのように話し出した。


「あの人のことを心配してじゃない?」


「あの人?」





 あたしにわからないのに、なぜ真澄にわかる?


 それに、真澄が指す、あの人とは?


「ほら、あの人。

この前も茅乃のこと、校門で待っていた―――…」





 真澄がそこまで言ったところで、あたしはピンと来た。


 そっか―――…





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