子供+大人=恋?の方程式
勉強は甘く激しく
「最悪だ~~~!」
あたしは机に前倒れに倒れた状態で愚痴った。
結局昨日は、圭くんに勉強を思いっきりスパルタ的に教えられ、初日だというのに、すっごくいっぱい宿題も出された。
昨日の十番以内という話は冗談でもなんでもない。圭くんの中では本気なんだ。
次の家庭教師の日までわずか二日の空きしかない。
その間に、あの膨大の宿題を片付けることができるのかな?
もし、できないなんて言ってやっていなかったら………。
昨日の圭くんのスパルタ振りを思い出し、あたしは体を震わせた。
怖い!
想像するのも怖すぎる!
やばいっ!
今日は直行で帰って、あの宿題を何とかめどがつくまでには終わらせていないと。
そう考えると、高校に入ってからは部活に入らなかった自分を褒めたくなるよ。
これで、部活もなんてことになった日にゃ。
絶対に死んでるね。
「よっ! か~やの!」
「いてっ!」
バシッと後頭部を思いっきり叩かれ、あたしは恨みがましい目で叩いた奴を睨む。
本当は言い返したいが、そんな元気さえ、今のあたしにはない。
じ~っと奴を見た後、あたしはまたも机に倒れこんだ。