子供+大人=恋?の方程式
なぜ、こんなことに?
俺のせいだ――…。
俺のせいで、今、茅乃が危険な目に遭おうとしている。
茅乃は何も関係ないのに。
俺がただ、あいつに惚れて。
だから―――…。
それなのに―――…、俺は今、茅乃がどこに連れて行かれようとしているのかもわからない。
あいつを――…、助けに行くことすら―――…
~~~♪~~♪
絶望感に押しつぶされそうなところに、軽快なメロディーが鳴り響く。
それが、俺の携帯の着信音だと気づいたのは、少し後になってからだった。
一度切れた携帯。
だけど、もう一度鳴ったその音に、俺は携帯が鳴っていることに気づいた。
こんな時に、誰が―――…、!!!
何気なく見たその表示に出ている名前。
その名前に、俺は慌てて出た。
「茅乃!?」
「―――え?」
俺の声に、傍で話していた雅紀が振り返る。
俺は、雅紀に一つ頷くと、もう一度名前を呼んだ。
「茅乃!?」
『―――そんなに…、必死な声で聞いてくるってことは、もしかして、誰かから聞いた?』
この声は―――…