子供+大人=恋?の方程式
「え~…、でもさ~、
何があったのか教えてよ~…。
記事にはしないからさ~。
なんか、昨日から二人で話してて仲間はずれにされてる感じがする~…」
「別に仲間はずれになんてしてないわよ」
「茅乃に家庭教師がついたんだよ。
それも、すっげぇスパルタの家庭教師」
「んなっ! 拓斗!」
あたしが何とか誤魔化そうとしているのに、横から拓斗があっさりと言ってしまう。
あたしのことだってのに、この男は勝手に~…!
怒りがおさまらないあたしは、立ち上がると拓斗の首元を思いっきり掴んだ。
「なっ、なんだよ、茅乃。そんなに怒るなよ」
首元を掴まれているというのに、全く動じていないのか拓斗はへらへら笑いながら言う。
こいつ、全然わかってない。
あたしが、怒ってること自体なんとも思ってないんだ。
そんな拓斗を見ていると、怒るのさえ無駄な気がしてきた。