子供+大人=恋?の方程式


「記入、しちゃったとかないでしょうね!?」





 あたしは身を乗り出し、圭くんの襟首を掴むと、何度も揺する。


 こんなことをして後で圭くんから、怖いお仕置きをされるとかの心配は、あたしの頭の中からすっかり消え失せていた。


「今のところはな…。

だけど、お前がOKなら、俺はいいって答えておいたけど?」


「な、なんで、そんな風に答えちゃうかな~? 

そこは、はっきりきっぱりと断っておいてよ!」


「う~ん…。

でもさ、俺たち今は付き合ってるだろ? 

じゃあ、問題ないと思わない? 

俺は二十歳だし、お前も十六になったら法律的には問題なんてないんだし。

未成年の場合は親の承諾とかいるっていうのも、クリアしてるし―――…」





 ニヤリと笑う圭くんに、あたしの背筋はゾクリとした。


「け、圭くん? 

まさか、本気でそんなこと思ってないよね?」


「思ってるけど?」





 な、なんですと~!?





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