子供+大人=恋?の方程式
「この際だから、ここに記入して茅乃の誕生日に市役所に提出っていう手もあるな」
「ちょ、ちょっと、待って~~~!!!」
冗談じゃない。
圭くんなら、本気でやりそうだから、怖い…。
おまけにこういうことって、普通は親が止めるはずなのに、ストッパー役であるはずの親は大喜びで賛成だし―――…。
あたし、万事休す?
「ま、それは冗談として―――」
本当に冗談だったの?
疑わしい眼差しで圭くんを見ていると、いつの間にやら、向かい側に座っていたはずの圭くんはあたしのすぐ横に移動してきていた。
嫌な予感がぷんぷんするあたしは、こっそりと横へとずれる。
だけどその分、圭くんも距離を詰めてくる。
ちょ、ちょっと、ちょっと………?
「そういやさ~…、茅乃」
「な、なに?」
「俺、お前にお仕置きをするつもりだったんだけど―――…」
お、覚えていたのか…。
そりゃ、忘れるわけなんてないか。
なんせ、あの圭くんだし―――…
ゆっくりと近づいてくる圭くんに、なんとなくヤバイ気がしてきた。
それは、家庭教師をし始めた時に感じた、身の危険―――…