子供+大人=恋?の方程式
「なっ、何よ!
性格が男っぽかったら悪いっての?
別に顔が男っぽいってわけじゃないからいいじゃない!」
確かに、あたしは男っぽいですよ。
トイレはみんなでつるんでいくよりも一人で行くほうが好きだし、群れるよりも一人のほうが好き。
みんなが好きな流行モノにはそれほど興味もない。
それに何より、あたしは女の子が気にしているようなことが、あまり気にならない。
誕生日などの記念日だって、全く。
面倒くさいから携帯を持ってても、ほとんどメールなんてしない。
だから、友達少ないとも言えるんだけど………。
どちらかというと、男っぽいというか、面倒くさいことが嫌いなのだ。
だから、普通の男の子が可愛いと思うような女の子像からは、あたしはかけ離れていると思う。
俯いていると、視線を感じてあたしは顔を上げる。
すると、拓斗と真澄があたしのことをじ~っと見ていた。
「な、何よ!」
「勿体ないよね~…」
「ああ、勿体ない」
しみじみと言う真澄に拓斗も深く頷く。
だから、一体何の話よ!
何が勿体ないって言うのよ!