子供+大人=恋?の方程式
「だけど、普通の関係ではないだろ?
少なくとも、向こうはそう思ってるみたいだったけど?」
俺の日頃の手の早さを知っている雅紀たちは一同に俺に冷たい視線を向けてくる。
だけど、セフレの関係だったなんて、さすがにそれだけは言えなかった。
静香にとっても、不名誉なことだろうし。
最低なことをしておきながら、そんなことには神経を使ってる自分もおかしいとは思うが、それだけはしてはいけないと思っていた。
「とにかく付き合ってないし、俺はもうあいつと関わりを持つ気はないから」
「えぇ!?
勿体なくないか?」
前から静香のことに興味を持っていた誠としては、そう思うのかもしれない。
だけど、雅紀はフゥと息を一つ吐いた後、「まあ、お前がそれでいいのなら」と途中で止めていた食事を始めだした。
それで話を終わりとみなしたのか、誠もそれ以上は何も言ってこなかった。
コウは元々、こういう話には興味なんてものは全然なかったしな。
俺は、根掘り葉掘りと深く突っ込んでこないこいつらのこういうところが居心地がよくて、ずっと友達関係を続けているのかもしれない。