君の隣
あたしは自己紹介をするのも聞くのも嫌いなので第2校舎の裏階段でサボっていた。
「おい。邪魔なんだよブス」
いきなり上から声が聞こえてきた。
ん?
なんだコイツは??
さっきなんつった?
ブス………
ブス………
ブスぅ〜〜〜!?
あたしはバッと立ち上がり男の胸ぐらを掴みかかった。
「いっとくけどね!!あたしは少なくともブスじゃないわよ!!可愛くもないけどさぁ…ブ男があたしの事ブスとか言ってんじゃねー!」
「……………」
「?」
男は5秒くらい黙っていた。
「ぶ……」
「ぶ?」
「ブ男ぉー!?」
「はっ?」
「俺がブ男なわけねーだろ!こんなイケメンなかなかいねーだろ!!」