ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
その方向を見ると一匹の魔物が、もぞもぞと動いている。術の効力が切れかかっているのかもしれない。
「やば…早く逃げなくちゃ」
「そうですねぇ〜そろそろ時間かもしれません〜」
「あんた、何呑気なことを言っているのよ。
そうだアレックス、今の内にこいつらにトドメを刺しなさいよ。そうすれば二度と起き上がることもないでしょ。
それとも私が刺したほうが早いのかな。全体は無理だけど動いていない奴らなら、私でも2〜3匹程度をまとめて攻撃できるし……」
「待て、エリス」
私が前に出ようと足を踏み出しかけたとき、アレックスがいきなり私の腕を掴んだ。
「? どうしたの」
「ここは一先ず、この場を離れるべきだ」
「やば…早く逃げなくちゃ」
「そうですねぇ〜そろそろ時間かもしれません〜」
「あんた、何呑気なことを言っているのよ。
そうだアレックス、今の内にこいつらにトドメを刺しなさいよ。そうすれば二度と起き上がることもないでしょ。
それとも私が刺したほうが早いのかな。全体は無理だけど動いていない奴らなら、私でも2〜3匹程度をまとめて攻撃できるし……」
「待て、エリス」
私が前に出ようと足を踏み出しかけたとき、アレックスがいきなり私の腕を掴んだ。
「? どうしたの」
「ここは一先ず、この場を離れるべきだ」