ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「何が…というわけで、なのだ?」
「だから道はここで終わりなんでしょ。要するに魔王なんか、最初からいなかったってことよ」
「そんな馬鹿な!? そんなはずはない!」
「いや、私に詰め寄られても困るんだけど。事実は事実だし」
魔王がここにいると信じ込んでいたアレックスには残酷なようだが、これが現実というものである。
「でも〜ここで行き止まりなんて〜ちょっと変ですねぇ〜。だってさっき〜スケルトン・キラーは〜この方向…」
「わーっ!!! ここには本当に、何もないんだってばっ!!」
私は思わず叫んでいた。洞窟内に声が響いている。
「な、何をそんなにムキになっているのだ?」
アレックスは私の剣幕に、少したじろいだようだった。
「う…別に……そんなんじゃないけど。だってエドが変なことを言おうとしていたし」
「僕、何か変なことを言ってましたっけ〜?」
エドは惚けているのか、キョトンとした顔をしている。もしかしたらこの吟遊詩人、なかなかに侮れないヤツなのかもしれない。
「あ、また音が聞こえてきましたよぉ〜」
「え、音?」
「だから道はここで終わりなんでしょ。要するに魔王なんか、最初からいなかったってことよ」
「そんな馬鹿な!? そんなはずはない!」
「いや、私に詰め寄られても困るんだけど。事実は事実だし」
魔王がここにいると信じ込んでいたアレックスには残酷なようだが、これが現実というものである。
「でも〜ここで行き止まりなんて〜ちょっと変ですねぇ〜。だってさっき〜スケルトン・キラーは〜この方向…」
「わーっ!!! ここには本当に、何もないんだってばっ!!」
私は思わず叫んでいた。洞窟内に声が響いている。
「な、何をそんなにムキになっているのだ?」
アレックスは私の剣幕に、少したじろいだようだった。
「う…別に……そんなんじゃないけど。だってエドが変なことを言おうとしていたし」
「僕、何か変なことを言ってましたっけ〜?」
エドは惚けているのか、キョトンとした顔をしている。もしかしたらこの吟遊詩人、なかなかに侮れないヤツなのかもしれない。
「あ、また音が聞こえてきましたよぉ〜」
「え、音?」