ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
私もアレックスを疑いたくはなかったのだが、一応念のために聞いてみたのである。もっとも、聞かれて素直に「はい」と返事をするとは思えなかったが。
だが私の質問に即答した態度では、嘘を付いているようにも見えなかった。
「でも私、未だに信じられないのよね。術文も使わずに術を避けることができるなんて、人間として有り得ないわけよ。いくらあんたが非常識なヤツだとしてもさ」
「けど〜僕もこの目で実際に〜しっかりと見ましたよ〜」
「そりゃそうなんだけど……そういえばアレックス、なんで魔物の術は効かないのに、エドの術には効いているわけ?」
「それは……話せば長くなるのだが」
「さっきもそのセリフ聞いたわよ。長くなってもいいから、ちゃんと説明しなさいよ」
だが私の質問に即答した態度では、嘘を付いているようにも見えなかった。
「でも私、未だに信じられないのよね。術文も使わずに術を避けることができるなんて、人間として有り得ないわけよ。いくらあんたが非常識なヤツだとしてもさ」
「けど〜僕もこの目で実際に〜しっかりと見ましたよ〜」
「そりゃそうなんだけど……そういえばアレックス、なんで魔物の術は効かないのに、エドの術には効いているわけ?」
「それは……話せば長くなるのだが」
「さっきもそのセリフ聞いたわよ。長くなってもいいから、ちゃんと説明しなさいよ」