ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「無論その程度の魔物など恐るるに足りぬ。同時にこれが『精霊の加護』を受けているという証拠にもなったのだ。
因みに俺は自分が英雄の末裔だという話は知っていたが、先祖が『精霊の加護』を受けたということまでは知らなかった。この辺りの話はその時、村長から教えてもらったのだ」

(そういえばさっき、リチャードもそのようなことを言っていたわね。でもなんでアレックスの故郷の村長も、それを知っていたのかしら)

疑問は尽きなかったが、一先ずそれは置いておこう。

「それで術が防御できるんだったら、エドや私の術も防げるはずでしょう。なんで私たちの術は防げなかったの?」

「それは君たちが人間だからだ」
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