ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「う〜む、これから何処へ行こう」

外へ出た私はギルドの前に立つと、次に目指す場所について思案していた。

(セフォネ町方面なら火の社へ行こうと思ってたんだけど、こっち方面だから…水ね)

社を巡る順番に特別な決まりはなかった。個人の自由である。人によっては最短ルートを行かず、故意に時間のかかる方法で巡礼する者もいるようだ。

「よし、決めた!」

私は指をパチンと鳴らした。

「まずは宿屋だわ」

日も暮れ、辺りも暗くなってきた。

今日のところは宿屋へ直行である。
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