ゼロクエスト ~第1部 旅立ち
「おおリア、それほどまでに俺を心配して……」
「いや、お前一人ではどんな無茶をするかわからないから、他人に迷惑を掛ける前に必ず連れ帰ってきてくれ、だとさ」
「リア、兄は…兄は必ず魔王を倒し、君の元へ帰ると約束するぞ!」
「ははは、だから違うって。つか人の話聞けよ」
会話の内容はともかくとして、美形二人が窓辺に並んで談笑している姿というのは、それだけで絵になるものだ。
日の光に照らされている二人の周囲だけが輝いて見えた。なんだか見ているだけで心が和んでくるようだ。
「ところで〜この方はどちら様なのですか〜。表には〜『絶対安静』の札が〜掛けてあったと思うのですが〜」
私の貴重な癒しの時間を邪魔するかのように、エドが二人に話し掛けてきた。
「そうだぞディーン、駄目ではないか。俺は仮にも『絶対安静』ということになっているのだからな」
「何を言っているんだよ、もう忘れたのか。この前怪我で町の病院に入院した時、病室へ勝手に入ってくる女の子たちに睡眠を邪魔されて、ゆっくり静養ができないってお前が言ってきたから、俺がよく使うこのワザを伝授してやったんじゃないか」
(あなたたち一体、どれだけモテてんのよ)
まったくもってうらやま……いやいや、道理でアレックスにしては、わりとまともなアイデアを提案してきたと思っていたのだ。
「いや、お前一人ではどんな無茶をするかわからないから、他人に迷惑を掛ける前に必ず連れ帰ってきてくれ、だとさ」
「リア、兄は…兄は必ず魔王を倒し、君の元へ帰ると約束するぞ!」
「ははは、だから違うって。つか人の話聞けよ」
会話の内容はともかくとして、美形二人が窓辺に並んで談笑している姿というのは、それだけで絵になるものだ。
日の光に照らされている二人の周囲だけが輝いて見えた。なんだか見ているだけで心が和んでくるようだ。
「ところで〜この方はどちら様なのですか〜。表には〜『絶対安静』の札が〜掛けてあったと思うのですが〜」
私の貴重な癒しの時間を邪魔するかのように、エドが二人に話し掛けてきた。
「そうだぞディーン、駄目ではないか。俺は仮にも『絶対安静』ということになっているのだからな」
「何を言っているんだよ、もう忘れたのか。この前怪我で町の病院に入院した時、病室へ勝手に入ってくる女の子たちに睡眠を邪魔されて、ゆっくり静養ができないってお前が言ってきたから、俺がよく使うこのワザを伝授してやったんじゃないか」
(あなたたち一体、どれだけモテてんのよ)
まったくもってうらやま……いやいや、道理でアレックスにしては、わりとまともなアイデアを提案してきたと思っていたのだ。